弾丸が脳天を貫くだろう一秒にも満たない刹那に、
走馬灯とやらが人生の総ざらいをする。
けれど、瞬きに近い時間では三人を思い出すのが、やっとだった。
あの戦場で、家族も持てずに死んで逝った者がどれ程いただろう。
あの頃だ。俺は、ろくな死に方をしないと覚悟したのは。
だが、どうだろう、この死に際は。
勿論、突然の別離だが最悪ではない。上出来だ。
最期に想ったのは愛すべき妻と娘、そして友と呼ぶには過ぎた関係の彼。
不思議な満足感が胸を満たして、自分が酷く幸福であった事に気が付いた。


＊ ＊ ＊ ＊ ＊

病床にて、せめて日記でもＳＳなら更新出来るじゃろと
ヒューズの、その時を書きました。彼が幸せだったと願いも込めて。
ところで最近の妄想は
天然の癒し系ヒューズか実は冷徹非道ヒューズか
キュートなの？セクシーなの？どっちが好きなの～？（あやや）
なノリで考えてます。
誰にでも世話焼いちゃう懐深いヒューズも良いが
興味ない奴にはとことん冷たいヒューズも捨て難い。
そして、どちらのヒューズにしろ振り回されるロイを妄想するのが
えっらい楽しいので、暫く脳内ブームにしておきます。